伊勢堀院境内に建つ親鸞聖人の銅像
専念寺の開基住職(釋専心ー平成元年往生)の7回忌法要を記念して、初代坊守(一木しずー平成
10年往生)が、平成7年に寄進して建立した親鸞聖人の銅像です。
伊勢堀院は、平成5年に、納骨堂建設に着手し、翌年に5月に完成しましたが、境内に建つ初めての記念碑です。
初代坊守の一木しず(現住職の母)は豊前(大分県中津)の生まれで、信仰に篤く、親鸞聖人のみ教えをこころの拠り所として、念仏を悦ぶ人でありました。
生前、自らの信仰を吐露して詠ったものを紹介します。
「何ごとも みなみ仏にまかす身は こころにかかる 言の葉もなし」
「うれしやな このきものままみ仏に 抱かれまいる 華の浄土に」
「み仏に 召されて逝きし吾が夫(つま)の あとを慕いて 今にゆかなむ」
親鸞聖人は、「凡夫というは、無明煩悩われらが身にみちみちて、欲も多く、怒り、腹立ち、そねみ、ねたむ心おおくひまなくして、臨終のいちねんにいたるまで止まらず、消えず、絶えず」と言っていますが、そのような凡夫こそ救いたいという弥陀の本願を説きました。
この教えに帰依し、念仏を悦んで生涯を生き抜いたのが、一木しずでした。今年の8月で、没後15年になります。