矢崎節夫講演会「金子みすゞさんのうれしいまなざし」
去る8月17日、志布志市の文化会館で、童謡詩人..童話作家で、金子みすゞ記念館館長の矢崎節夫氏の講演会があり、聴講しました。講演で矢崎節夫氏の紹介とともに、次のようなことが紹介されていました。
「遊ぼう」っていうと「遊ぼう」っていう。「ごめんね」っていうと「ごめんね」っていう。東日本大震災後のニュースの合間に金子みすゞの詩「こだまでしょうか」がCMで繰り返し流れ、人々の共感を呼びました。
幻の童謡詩人と語り継がれる「金子みすゞ」の埋もれていた遺稿は、児童文学者の矢崎節夫氏の長年の努力により再び世に送り出され、今では小学校「国語」全社の教科書に掲載されるようになりました。
自然の風景をやさしく見つめ、優しさにつらぬかれた金子みすゞの詩を通して、まなざしを変える喜びに出会って下さい。ーと、紹介されていました。
私の手元にある「金子みすゞ童謡集」から「大漁」を一編。
朝焼小焼だ 大漁だ 大羽鰮(いわし)の 大漁だ 浜は祭りの ようだけど 海のなかでは 何万の 鰮のとむらい するだろう
矢崎節夫氏の講演でもあったけれども、人間の立場からものを見るのではなく、自然の立場になって、ものごとを優しく見つめる金子みすゞの世界に感動しました。