お休み中のウスバキトンボ
ウスバキトンボは真夏には何処でも見れるごく普通のトンボで、他のトンボば減っているけれども、ウスバキトンボは今でも空を飛び交っています。
ウスバキトンボは8月の盆の頃に特に多く、昔から「精霊トンボ」とか「盆トンボ」と呼ばれて、私どもの子供の頃は、このトンボは、ご先祖様の使いだから、捕ってはいけないと教えられたものでした。
このウスバキトンボは、他のトンボと違って越冬ができません。寒くなると死滅してしまいます。
ウスバキトンボは、沖縄のような、冬でも温暖な所で孵化して、毎年海を渡って九州南部に飛来して、だんだん北上していくのだそうです。
このためか、ウスバキトンボは長時間空中を飛び、他のトンボよりも卵の期間や幼虫の成長速度が群を抜いて速く、4月頃に九州南部にたどり着いたウスバキトンボは、7月から8月にかけて、北海道までたどり着くそうです。
こうしたことを繰り返しているウスバキトンボを知ると、何か、いとおしい気がしてなりません。