莫高窟の仏像彫刻
平成11年9月、シルクロードの旅、西安~敦煌~揄林窟を旅したとき、敦煌で買い求めたもので、莫高窟の仏像が彫刻されたものです。
これは、莫高窟の石窟に彫刻された仏像彫刻をもとに、彫刻されたもので、円柱で、両面に開けられ、三面になり、正面には仏様が、左右の面には菩薩などの脇侍が彫刻されています。
これを閉じると、円柱になり、外側の左右の面には「仏光普照」「普度衆生」と刻まれています。
「仏光普照」=「仏の光は、あまねく照らす」
「普度衆生」=「あまねく、衆生を度する」と、読めるのではないでしょうか。
つまり、仏様の慈悲の光は、どんな人にも、また、何処に居ても等しく照らし、また、仏様の救いは、どのような衆生をも見捨てることなく、全てを救い、浄土に渡すという、仏の慈悲の心を表すことばだと思いながら、大事に持ち帰りました。
インドのエローラやアジャンタの石窟寺院の彫刻にも感動しましたが、敦煌の莫高窟や揄林窟の石窟の彫刻にも感動しました。
古代中国の高度な仏教美術には驚かされます。