送られてきた地蔵菩薩像
当寺の分院、伊勢堀院では毎週土曜日の早朝7時30分から約30分、「土曜礼拝」を行っています。平成13年6月から始め、すでに600回を数えています。
毎回、約20人の方々が参加してくださいます。中には、初から続けている人も数名ありますが、途中でやめられた人や、都合により転居された方もありますが、土曜礼拝で1回でも聴聞されたことは、大切なご縁であると喜んでいます。
先日、土曜礼拝でご縁のあった方で、都合により京都に転居された方から、お地蔵様が届きました。私が、ブログに仏像を書いていることを知っておられたからではないかと思います。
送って頂いたお地蔵様をご縁に、地蔵菩薩像について、改めて少しだけ紹介することにしました。
仏像でなじみ深いのは観音様か阿弥陀様ですが、それ以上にお地蔵様は私どもになじみ深い存在です。姿形は様々ですが、一般的に地蔵さんの頭は丸坊主です。そして、左手には、丸い宝珠(ほうじゅ)を持ち、右手には杖「錫杖」(しやくじょう)を持っているのが基本形ですが、右手を前に下げた「与願印」(よがんいん)の形の座像もあります。お地蔵様は、どことなく僧侶の姿に似ています。
なお、お地蔵様でも、墓地などに「六地蔵」といって、六体のお地蔵様が建立されていますが、これは仏教でいう「六道」(地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上)のどこに生まれても、それぞれの姿になって、浄土へ導いてくれる、お地蔵様の働きを表したものです。