ことだま日記

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紙芝居「嫁おどしの面」

            「嫁おどしの面」(肉づきの面)
 (当寺の法務員が、紙芝居風に物語を絵に描きましたので、物語を紹介します。) 

蓮如上人ご一代記の物語の中に「嫁おどしの面」(「肉づきの面」)という場面があります。昔のお説教ではよく話されたもので、今でも北陸地方では報恩講でよく話されるそうです。
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 福井県の山奥、十勝村に与三治と妻のお清、それに姑(しゅうとめ)の三人が住んでいました。子ども二人を病気で亡くしたのが縁で、お清は毎晩、吉崎の抄慶寺(しょうけいじ)へ詣り、蓮如上人の教化を受けていました。ところが、姑は吉崎へ詣る嫁のお清が気に入らず憎んでいました。ついに、ある晩、お寺詣りをやめさせようとたくらみ、鬼の面をかぶり、鎌を持って待ち伏せして脅しました。しかし、お清は「食(は)めば食め、喰(く)らわば喰らへ、金剛の、他力の信は、よもや食むまじ」と口ずさみ、「南無阿弥陀仏」と念仏をとなえがら通り過ぎようとしました。そのため姑は、思いあまってお清を鎌で切りつけて殺してしまい、沼へ突き落として、急いで家に戻りました。家に帰りついた姑は、すぐに鬼の面をはずそうとしましたが、なかなか面が顔から離れず、力を入れて取ろうとすればするほど、かえって面がくい入っるばかりでした。人の気配で姑は慌てて押し入れに隠れ、そこへ息子の与三治が帰って来ました。
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 夜も遅く、まだ寺から帰らぬ妻を気遣い、様子がおかしいと思っているうちに、村人たちがお清の死骸を運んで来ました。与三治はびっくりしましたが、お清は気絶しただけで命に影響はありませんでした。しかし、お清がいつも胸に入れて大切にしていた「南無阿弥陀仏」のの名号が斜めに切られていました。そうした様子をひそかに見ていた姑は、ついにたまらず押し入れから出て、涙を流して自分の罪を悔いました。
 嫁のお清は、鬼面(きめん)の姑を優しく許し、蓮如上人のもとを二人で訪ね、姑の口からお念仏が出るやいなや、鬼の面がぽとりと落ち、以来、姑は嫁のお清に劣らぬ信仰者となっていきました。 場面の絵は2つですが、この絵を通して物語の真意を味わいたいものです。

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by butda2 | 2017-04-25 17:06 | Trackback
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