「若者の夢壊さない白衣の天使に」(南日本新聞「ひろば」より)
1昨年の11月29日、南日本新聞「ひろば」欄に掲載された小生の作品を下記に紹介させていただきます。
「若者の夢壊さない白衣の天使に」(南日本新聞「ひろば」より)
葬式や法事などで、最期をみとった病院の先生や看護師に対する感謝の言葉を聞くと、故人が安らかに生涯を閉じられたと感じてうれしくなります。一方で、医師や看護師から冷たい言動を受けたという声を耳にすることもあります。
「新聞」感想文コンクールの作品「悲しかった天使のことば」を読んで、心が痛みました。人生の最期になるかもしれない病院の仕事に携わる人にも、ぜひ読んでもらいたいと思いました。
祖父の入院のとき受けた看護師の荒々しい言葉に、「記憶がよみがえると胸の奥が息苦しくなります」と、子ども心に傷ついていました。看護師は白衣の天使だと信じていた思いが、その瞬間くずれ落ちたそうです。
こうした体験から「病院に来院する意味を深く理解してほしい。忙しくても優しい声かけをしてほしい」と訴えていました。
南日本新聞の「若い目」に「あこがれの看護師に」と題した投稿がありました。尚志館高校生が「人の痛みや苦しみに寄り添い、多くの人を笑顔にできる看護師になれるように努めたい」と述べていました。現場で働く看護師は、こうした若者の夢を壊さない白衣の天使であってください。 (以上)