ことだま日記

butda2.exblog.jp
ブログトップ

カテゴリ:山寺の風景( 28 )

四季の移ろい

                 山寺の四季の移ろい
d0298869_12152476.jpg

 南国の山寺の銀杏も、師走の半ばにはすっかり落葉して、ご覧のように裸になってしまいました。

 これまで山寺の風景をブログで紹介して来ましたが、あんなに青々としていた銀杏は、今では想像もできない姿になってしまいました。
d0298869_12185344.jpg

 9月の末から、秋の深まりとともに紅葉が始まり、冬の到来とともに落葉して、境内は黄金のジュウタンを敷き詰めたようになりました。
d0298869_12212149.jpg

 境内の四季の移ろいは、いかにも我々の人生を物語っているようです。人の世の無常を歌った「いろは歌」に、「いろは におえど ちりぬるを わがよたれぞ つねならむ」とありますが、あの花のように、青々としていた銀杏もすっかり散ってしまいました。
d0298869_12235182.jpg

 冬の寒さはこれからですが、来年の春まで寒さに耐えて、銀杏はまた青々とした葉っぱを付けますが、人間はそうはいきません。
 当てになるのは「今でしょう!」
[PR]
by butda2 | 2013-12-23 12:13 | 山寺の風景 | Trackback

黄金のジュウタンを敷き詰めた山寺

                黄金に彩られた山寺の境内
d0298869_10335391.jpg

 南国鹿児島でも、12月に入って夜の冷え込みが強く、銀杏の葉っぱが黄金色に彩られていましたが、昨夜の強い風雨で、境内の銀杏の葉っぱの大半が落ちて、山寺の境内は黄金のジュウタンに敷き詰められてしまいました。
d0298869_10454048.jpg

 雨は上がりましたが、午前中は風が強く、掃除はできず、そのままにしておきましら、お詣りの方々が、異口同音「わー素敵」。黄金に彩られた境内に感動されておいででした。

 銀杏の葉っぱは、毎年11月から、だらだらと散りはじめますが、今回ほど一斉に落葉したのは始めてではないかと思います。
d0298869_10485649.jpg

 私は銀杏の葉っぱの掃除に悪戦苦闘しながら、釈迦の弟子、パンタカの話を思い出します。彼は物覚えが悪く、皆からばかにされ、自信を無くして沈んでいました。それを知った釈迦はパンタカに修行の代わりにホウキを与え「ちりを払おう、アカを除こう」と言いながら掃除をするように勧めました。
 掃いても掃いてもまた散れる。それでも、彼は釈迦の言い付け通り、来る日も来る日もこの言葉をとなえながら掃除に励みました。これを繰り返しているうちに、彼は釈迦の教えを悟り、やがて釈迦の十大弟子になったといいます。
 私もパンタカに倣って掃除に励んでいます。掃いても掃いても散れるチリもアカも、わが身の煩悩であることを味わいながら・・・。
[PR]
by butda2 | 2013-12-10 15:16 | 山寺の風景 | Trackback

錦秋の境内

              秋の深まる錦秋の山寺
d0298869_1612086.jpg

 秋が足早に立ち去り、山寺は紅葉の季節になりました。あんなに青々としていた銀杏の葉っぱも、日に日に黄色く、色づいてきました。
 しかし、冬の寒さはまだまだこれからです。銀杏や楓の落葉がこれから始まり、境内は黄色い銀杏の葉っぱのじゅうたんが敷き詰められます。

 季節の移ろいの中で、秋ほど人生の郷愁を思わせるものはありません。「盛んなるものはいつかは衰え、命あるものはついには死の縁にきしていく」のが世のならいではありますが、そうした思いを、秋ほど身近に感じさせるものはありません。
d0298869_16125213.jpg

 私もすでに「人生の錦秋」にありますが、境内の植物の落葉の様子をよく見ると、これまで青々と境内を彩って来てくれた木々の落葉は、単なる落葉や濡れ落ち葉などではありません。これまでの素晴らしい過去を宿した尊い命が宿っています。

 仏教の教えに「悉有仏性」(しつうぶっしょう)(すべてのものに仏が宿る)とありますが、落葉にもまた、我が人生を導いてくれる仏が宿っているのではないでしょうか。
[PR]
by butda2 | 2013-12-01 10:10 | 山寺の風景 | Trackback

秋を彩るリンドウの花

                秋を彩る懐かしいリンドウの花
d0298869_6581459.jpg

 かつては秋の今ごろ、野原の小道を通ると、野原の草むらに濃い青紫のリンドウの花をよく見かけたものでしたが、最近はほとんど見掛けなくなりました。
d0298869_71563.jpg

 先日、山野草に詳しい自然公園指導員をしている友人から、私の家の近くの田圃の土手にリンドウが自生していのを確認したとの連絡がありました。
 早速タブレットを持参して、現地に行ってみますと、確かにリンドウの花が点在して咲いていました。さっそく写真を撮り、ブログに書いて紹介することにしました。
d0298869_735575.jpg

 リンドウは、山野に自生する多年生植物で、濃い青紫の花は野趣、美しさ、可愛らしさなどを兼ね備えた野草で、古くから日本人に親しまれた山野草の一つです。
 久し振りに野の草むらに咲くリンドウの花に出合って、なにやらゆかしい気持ちになりました。
[PR]
by butda2 | 2013-11-28 06:56 | 山寺の風景 | Trackback

晩秋の来客

d0298869_17133630.jpg

              晩秋の境内に馴染みの来客

 毎年、晩秋に我が家に訪れる、馴染みの来客について、毎日新聞に書いた小生のエッセイを紹介いたします。(毎日新聞鹿児島版「はがき随筆」より)

         「ヤー、久しぶり」(平成25年11月16日掲載)

 [10月半ばの早朝、家内が大きな声で「お待ちかねの方が、来てますよ!」と私を呼ぶ。時計を見るとまだ午前5時半にもなっていない。「誰が?」と聞くと「ほら、ほら、呼んでますよ」と言う。びっくりして起きて行ってみると、何とお待ちかねの方はジョウビタキであった。
 毎年、秋の深まりとともに夫婦で訪れ、冬が終わるまで我が家に滞在してくれる。
 姿はとても美しいのに、呼んでくれる声はそうでもない。
 でも、会う度に鳴きながら、頭を下げてあいさっをしてくれるから好きだ。
 来春まで、またよろしく!]

 毎年やって来るジョウビタキは、人懐こい小鳥ですが、なかなかその姿を写真に撮ることができませんが、ジョウビタキのつがいは我が家の境内と裏山が縄張りのようで、あちこちと忙しそうに飛び交っています。
 銀杏の葉っぱも色づき、掃除に手こずる落葉の季節になりました。
d0298869_17154749.jpg

              ジョウビタキが縄張りにしている境内
[PR]
by butda2 | 2013-11-16 17:10 | 山寺の風景 | Trackback

秋の風景ーシロガネヨシ

d0298869_3465440.jpg
              秋の風景ーパンパスとそば畑

 ここ鹿児島では、昼間はまだ27、8℃まで気温が上がりますが、朝夕は20℃まで気温が下がり、肌寒くなりました。

 山寺の周りは、すっかり秋の風情が感じられます。山寺から少し戸外に出ますと、パンパスが終わりに近くなっています。
 パスパスは、シロガネヨシ、パンパスグラスとも呼ばれ、原産はブラジル、アルゼンチン、チリなどの南米大陸の草原(パンパス)に自生している植物です。
 高さ2、3mと大きく成長し、葉は密集して伸び、8-10月にかけて垂直に立ち上がった茎に、長さ50-70cmの羽毛のような花穗をつけます。
 パンパス(シロガネヨシ)は、雄株と雌株があり、雄株の花穗は細長いのに対して、雌株は、写真のパンパスのように、幅広く綿毛を持っています。山間地では、パンパスは秋によく似合う風景です。

 パンパスの生えている土手の畑には、そばが一面に花を咲かせ、間もなく収穫が始まります。

 例年になく猛暑に見舞われた今年の夏も、いつの間にやら終わり、確実に秋がやってきています。歳を取りますと、暑さにも弱いですが、極寒の冬も堪えます。無事に春を迎えられるか、今から心配ですが、時の流れに身を任せるほかありません。
d0298869_3532432.jpg

[PR]
by butda2 | 2013-10-23 03:45 | 山寺の風景 | Trackback

山里の実りの秋

d0298869_5343628.jpg
             出番を待つ案山子(かかし)たち

 今年の夏は異常気象で、梅雨の時期は干ばつ、7月、8月は小雨で猛暑などと、例年になく異常気象に見舞われましたが、お陰で台風は一度も上陸しませんでした。
 ここ志布志地区では、例年通り実りの秋を迎えています。

 周りの農家の方に、稲の収穫はいつ頃になるのかと聞いたら、今週末から10月初めには収穫は終わるとのこと。近くの水田に行ってみると、稲がたわわに実り、稲穂が頭を下げていました。

 いよいよ案山子の出番のようですが、残念ながら、どうしたのかスズメがあまりいません。収穫時の今ごろは、夕方になると、竹やぶにスズメが集まり賑やかでしたが、川の土手には竹やぶもなく、スズメの声はちらぽら。稲の収穫も昔と違い、ほとんどがコンバインでの収穫で、稲刈りと同時に収量してしまいます。
 
 どうやらスズメにとっても住みにくい環境になっているのでは?
 一方、案山子も出番を待っていますが、ここで待機して、通りがかりの人の目を楽しませるだけなの役目なのかもしれません。

 私は今年の3月からブログを初めて、山寺の周りの自然の移ろいに関心を寄せてきましたが、確かに、昆虫や植物などが、激減しているように思えて、危機感を持つようになりました。
d0298869_5424713.jpg

[PR]
by butda2 | 2013-09-28 05:31 | 山寺の風景 | Trackback

オトコエシ(男郎花)

d0298869_640530.jpg
              オミナエシ科のオトコエシ

 オミナエシ科の花は、オミナエシ、オトコエシ、カノコソウなどで、いずれも似たような小さな花を付けます。中でもオミナエシは、よく目立ちますが、一方、オトコエシは秋の七草でもなく、オミナエシに対した、影が薄いようです。

 オミナエシ(女郎花)は女性的であるのに対して、オトコエシは男性的であることから、男郎花(オトコエシ)と呼ばれるようになったという説があるそうです。

 また、伝説によると、昔、山に行く夫に白飯を持たせ、妻は粟飯で辛抱したことから、男飯(オトコメシ)、つまり「オトコエシ」と呼ばれ、女飯(オミナメシ)から「オミナエシ」となったという説もあるようです。

 面白いことに、オトコエシの白米、オミナエシの粟飯を対比させて、男尊女卑に言及する意見もあるようです。
 ただ、オトコエシは半日陰の土手などでよく見かけますが、オミナエシは日当たりのよい土手や野原に自生していますが、最近はその数がめっきり少なくなっています。
d0298869_6434136.jpg


 女郎とは、もともと「美しい女性」のことであったのに、今日では意味が違うようです。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
[PR]
by butda2 | 2013-09-27 06:37 | 山寺の風景 | Trackback

仲秋の名月

d0298869_814316.jpg
               ベランダから望む仲秋の名月
 今年の夏は例年にない猛暑に見舞われましたが、それでも、台風や水害などもなく、無事に実りの秋を迎えています。
 9月19日は仲秋の名月。午後になって急に月見の宴を計画しました。月見の宴といっても夫婦二人での宴です。
 私は野山に出かけて、ススキやハギ、パンパス、それに彼岸花を摘み、家内はスーパーで団子などを揃えて、月見の準備に取りかかりました。
 午後7時が過ぎて、だんだんと東の空が明るくなり、満月が顔を出します。お陰で雲一つなく、絶好の月見びより。
 例年は部屋で夕食をして、ときどき月を見ていましたが、外にテーブルを置き、それなりの設営をして、晩酌をしながらの月見はまた格別。夜風も、虫の音も心地よく、夫婦二人での月見の宴を満喫させてくれました。
 私はこの9月で78歳に、家内は11月で75歳になります。それぞれに一つや二つの病気は持っていますが、それなりに元気で日々を退屈することなく暮らしています。
 月を愛でながら、今日まで生かされてきたことに感謝することでした。来年もこの月が、この場から見られることでしょうか?
 秋のせいか、それとも高齢のせいか、名月の観賞は、何となく感傷的になってしまいました。
[PR]
by butda2 | 2013-09-20 08:11 | 山寺の風景 | Trackback

母の祥月命日

d0298869_11413520.jpg
               母、シズ の 歌 碑
 母は、平成10年8月30日、享年96歳(満95歳)で往生しました。病名は多臓器不全、いわゆる老衰でありました。
 当日は夏休みの終わりで、まだ小中学生だった孫たちも、そばにいて最期を見守り、意識がだんだんなくなっていく祖母に声をかけていました。
 母は、明治36年8月16日、豊前(大分県中津市)に生まれ、昭和2年4月に、先に福岡県より専念寺に着任していた住職の坊守(ぼうもり)として、志布志に参りました。

 志布志の山間地にある山寺は、特に、戦後の生活は困窮し、5人の子供の養育のため、慣れない百姓をして、生活を支えてくれました。

 母の出生した豊前は、比較的信仰心の篤い地で、中でも母は、念仏を喜ぶ家庭に育ち、生涯を通して親鸞の教えを生活の糧として過ごしました。
 母は晩年、自らの信仰の喜びを歌に書いたりしていましたので、母の3回忌に子供たちみんなで、母の歌碑を建立しました。歌碑の歌は、自筆のものを刻んだものです。
  「何ごとも みなみほとけにまかす身は 心にかかる ことのはもなし」
 
 母の祥月命日を兄弟で済ませて、思い出を語りながら、晩餐の時を過ごしました。
[PR]
by butda2 | 2013-08-31 11:40 | 山寺の風景 | Trackback