ことだま日記

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毎日新聞ーはがき随筆より

            はがき随筆より「1本の電話から」
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 毎日新聞鹿児島版に、読者が投稿した作品を、毎日掲載されている「はがき随筆」るコラムがあります。                            
前に、南日本新聞の読者が投稿する「ひろば」に、「志布志事件裁判から学んだこと」と題して掲載されたものを紹介しましたが、今回は、毎日新聞の「はがき随筆」に掲載された「1本の電話から」を紹介します。                                                               「1本の電話から」(2015、6、19掲載)                                                真夜中に電話が鳴った。知人のNさんだった。「こんな時間にどうしたの」と聞くと、疲れきった声で「警察から何日も取り調べを受けている」と言う。聞くと、先に行われた県議選に絡む収賄の容疑で身に覚えがないのに「認めろ」と終日怒鳴られ、限界だとのこと。もう認めようかと思い相談の電話をしたと言う。「嘘をつくの?もし認めたら誰から。それはどうする」。しばらく彼は無言だった。彼は逮捕された。私はあの真夜中の会話を信じ、彼らの無実を支援することを決意した。             あれから12年。こんなにも長期間の事件になろうとは・・・・。               
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                                   これまで、「志布志事件」に関する事については、ほとんど毎日新聞の「はがき随筆」には投稿しなかったが、無罪を勝ち得ていた彼らが求めた国家賠償の勝訴を記念して投稿することにしました。

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by butda2 | 2015-06-28 22:04 | Trackback

毎日新聞「はがき随筆」大賞

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       随友の森園愛吉が第14回毎日はがき随筆大賞を受賞
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 毎日新聞「はがき随筆」の表彰は毎年行われています。今年(2014年)に九州・山口の各地域面に掲載された4000編以上の「はがき随筆」から選ばれた各県・地区の年間賞受賞作13点を対象に、芥川賞作家の村田喜代子さんが審査。その結果、病状が進む妻への限りない愛を表現した、随友でもある、鹿児島県鹿屋市の森園愛吉さん(94)の作品「愛妻」が大賞に輝きました。
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 表彰式は5月30日、北九州市小倉のホテルで行われましたが、地元でも先日(6月12日)、鹿屋市の料亭で、森園さんの親族や友人、ペンクラブ会員、それに毎日新聞鹿児島支局長も参加して盛大な祝賀会があり参加しまった。
 森園愛吉さんの作品「愛妻」を紹介いたします。

            「愛  妻」                      
61歳で倒れ、右半身重度まひ。孫子と平穏円満に暮らそうとした初老の妻はその時、人生の全てを失った。16年間みてきたが、体力の限界を感じ「すまん」と思いながら施設にお願いした。施設に残し、別れに人知れず目頭の潤むのを覚えた。それから26年、87歳。施設の暮らしも10年が過ぎた。語らいも笑いもなく、心通う潤いもない砂漠に呻吟(しんぎん)起居する妻の病状は静かに進行。誰かも分からず、ただ生命があるだけ。子供もそれぞれ安定してこれからこそが本当の人生であったが、一瞬にして暗闇に転落した妻。限りない不憫の情、その果てを知らない。

  
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芥川作家の村田喜代子さんの評には、次のように書かれていました。「妻が倒れて26年。「苦」も語らず「悲」も語らず、ただ病妻への不憫に凝縮した文体の格調に心打たれる。老いて揺るがぬ人間の尊さが短い文章に光っている。」

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by butda2 | 2015-06-13 11:51 | Trackback