
木彫りの達磨大師像
達磨大師の「ダルマ」とは、インドのサンスクリット語で「法」を表す言葉で、古くから「達磨」と漢字で表記しています。
達磨大師は、眼光鋭く、髭をはやし、耳輪を着けた姿で造られたり描かれたりしています。
伝えによりますと、ダルマ大師は南インドの国王の第三子として生まれ、6世紀前半に中国で活躍した僧侶で、中国の禅の開祖であります。
やがて「禅」の教えは日本にも伝わり、臨済宗や曹洞宗などの禅宗として、我が国の仏教に大きな影響を与えました。
達磨が「面壁九年の座禅」によって、手足が腐ってしまったと言う伝説があり、手足のない「だるま」の玩具ができました。
壁に向かって9年の間、座禅を続けたとされるが、達磨の宗旨の特徴として「壁となって観る」、即ち「壁のように動ぜぬ境地で真理を観ずる」ということで、後において「座禅の定義」となったといわれています。
木の根のこぶを利用した素晴らしい達磨大師の彫刻で、私のお気に入りの仏像の一つです。