志布志市の田之浦山宮神社のダゴ祭り
山宮神社のダゴ祭りは、鹿児島県でもっとも早い春祭として有名です、以前は2月1日に行われていましたが、最近は2月の第1日曜日に行われています。
山宮神社の祭神は、天智天皇といわれ、和銅2年(709)天智天皇の廟所を御在所嶽の山頂に建てましたが、その後、幾多の変遷を経て、現在の地に移され今日に至っているようです。元来は山岳そのものを神格化した、日本各地に見られる山岳信仰のひとつであったようです。
山宮神社では、この春祭りを「ダゴ祭り」と言って、地域の人たちに親しまれています。氏子であである田之浦地区の12の集落から、1本づつ写真のような紅白のダゴ花を、神殿に奉納し神事を行い、さらに「神舞(かんまい)」を奉納した後に、参拝者に振る舞われます。
このダゴ(だんご)は、無病息災、五穀豊穣を願って参拝者は競ってこれをもらい受けます。このダゴは焼かずに食べたり、豊作を祈って床の間に飾ったりする慣わしがあります。
過疎化の地で、神社と地域が一体となった行事に感銘を受けました。