専念寺に迎えた「拳骨和尚」像
写真はこの度、志布志市において記念品店を経営している友人が、拙寺に寄贈してくれた「拳骨和尚(げんこつおしょう)」の像であります。
拳骨和尚という和尚は、幕末の曹洞宗の禅僧のことで、浄土真宗の寺に安置するのは場違いかも知れませんが、仏像などを収集している私には有り難い贈りもなので、まず、御本尊「阿弥陀如来」様の前に迎えて写真を撮りました。
以前、記念品店を訪ねたとき、店に鎮座している和尚を見て驚き、タブレットで写真を撮ってブログに書いたことがあります。
我が寺に迎えたのを機に、もう一度ブログに書こうと、拳骨和尚をタブレットで調べ、和尚の像をクリックしてみたら、なんと、以前、私の書いたブログの内容がそのまま掲載されて、「ことだま日記」と書いてありました。つまり、「拳骨和尚」の紹介の役に立っているのを見て、ご満悦でした。
拳骨和尚こと武田物外(たけだ もつがい)は、幕末の頃、尾道の済法寺の住職でしたが、怪力無双で拳骨和尚と呼ばれ、町人に親しまれ尊敬されていました。
和尚には、たくさんの逸話が残っています。例えば、京都の新撰組の道場で、近藤勇がくり出す槍を鍋のふたで取り押さえたとか、雨乞いのために寺の釣鐘をかついで海に投げ込んだという話。更には、永平寺の釣鐘が誰の仕業か下ろされて困っていた雲水たちに「うどんをご馳走してくれたら上げてやる」と言って、うどんを喰うなり軽々と持ち上げ、元の位置に釣り下げた、などなど、ブログで紹介するだけでなく、今後は和尚の像を前にして、参詣の人たちに紹介するできるのが楽しみです。