親鸞聖人に対する集落別報恩講

浄土真宗の寺では、どこの寺でも毎年、年末になると「報恩講」が勤まります。専念寺では毎年、寺での報恩講は12月5日に勤めますが、寺での報恩講だけでなく、11月の半ばから翌年の2月初めまの期間に20の集落で「集落報恩講」を勤めます。

平成の初めまでは、各集落に出掛けて1戸づつ巡回して回っていましたが、現在は集落別にまとまって寺に集まり、集落別報恩講を勤めています。集落別の門徒戸数は5、6戸~30数戸といろいろありますが、報恩講の勤めかたも、いろいろあります。

1戸から一人で参加するところや、夫婦あるいは家族で参加するところ。終わったらすぐ帰るところ、茶話会をするところなど、集落によって違います。寺では、それぞれ自主性にまかせています。

集落別の報恩講の良さは、かねてはなかなか寺参りはできなくても、集落別の報恩講にはみんなで参加して仏法を聴聞する機会になるということです。
寺での報恩講よりも、むしろ集落別報恩講の方が参加者が多く、盛大に行われているのが専念寺報恩講の特長ではないかと思います。いつまでも続けたいものだと願っています。
12月18日の集落報恩講で今年は終わりました。来年は1月7日から始まります。