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ことだま日記

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御正忌法会

            御正忌(親鸞聖人の命日法要)で紙芝居を
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 1月16日は浄土真宗の開祖、親鸞聖人の命日です。親鸞聖人の命日を「御正忌」(ごしょうき)といい、浄土真宗の寺では法要が勤まります。
 当寺も、毎年御正忌は参詣者が多く、盛大に行われます。今年は、当寺の法務員により、紙芝居「弁円済度(べんねんさいど)」(板敷き山の弁円)を演じて、親鸞聖人を偲んでいただきました。
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 物語のあらすじは、親鸞聖人が関東地方(今の茨城県)を開教されたときのこと。当時は関東の地は開発も遅れ、祈願、祈祷をもとにした「山伏信仰」が行われていました。
 親鸞聖人の説くみ教えは、祈願、祈祷の教えで救われるのではなく、仏の温かい慈悲を聞いて、心が救われてこそ人は幸せになると教えました。
 やがて人々は山伏信仰を捨てて、親鸞聖人のもとを訪ね、阿弥陀如来の救いに帰依するようになりました。
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 こうしたことに対して、山伏の弁円は親鸞聖人を憎むようになり、やがては聖人の命をつけねらうようになりました。布教のため、いつも通る板敷き山の峠で待ち伏せするけど果たせず、ついに聖人の住む庵(いおり)に押し掛けました。
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 これに対して聖人は、にこやかな様子で弁円に接し、優しく阿弥陀如来の救いの教えを説きました。殺気立っていた弁円は、次第に聖人の熱意と人柄に心がなえ、持っていた刃(やいば)を投げ捨てて、たちどころにして聖人の弟子になり、法名を明法房弁円と名のり、熱心な念仏者になったという物語を紙芝居に描いて演じました。
by butda2 | 2018-01-23 17:18