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ことだま日記

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専念寺報の紹介

         専念寺報(第127号)「継職法要」の特集 

 当寺では、昭和58年6月以降、年4回(季刊)寺報を発行しています。スペースはB4サイズを2つ折り(B5)にした白黒印刷の4ページです。今回で127号になります。
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  今回は、昨年11月に厳修しました継職法要の特集号として、継職法要と祝賀会の写真を掲載しましたので、初めてカラー印刷にしました。 

 当寺は、大正13年の創設で、今年で90年になりますが、当地においては新しい寺院になります。ご存じのとおり、鹿児島県(薩摩藩)では、廃仏毀釈(はいぶっきしゃく)が明治の初期まで続き、特に浄土真宗は明治10年以降の開教になります。 
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 なお、当寺においては、平成5に志布志市の市街地の郊外に、室内納骨堂を建立して、分院「伊勢堀院」を創建し、今年で20年になりました。 

 専念寺では、昨年11月23日に、第三世住職継職法要を、分院の伊勢堀院では翌日の11月24日に、第二世住職継職法要を行い、引き続き24日の夜には、前住職の退任と新住職の就任の祝賀会を市内のホテルで行いました。 
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 お陰さまで、2回にわたって行った継職法要は参加者が多く、いずれも本堂が満堂でした。また、ホテルで行われた祝賀会も、165人の方々が出席していただき、賑やかに祝ってくださいました。

  こうした方々に感謝の心を伝えるため、今回は「継職法要写真集」を追加して印刷しました。ご協力くださいました多くの方々に感謝申し上げます。

# by butda2 | 2014-02-13 10:05

南日本新聞「ひろば」より

            「若者批判は4千年も昔から」 

 南日本新聞の読者が投稿する「ひろば」欄に、私はときどき投稿します。先日2月10日に上記の題で投稿した作品が掲載されていましたので、紹介いたします。 
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 「今どきの若者はー」で書き始められていた、先日の「南風録」を興味深く読んだ。中でも、4千年前のエジプトの古跡から、若者批判の記述が発見されたことを知って苦笑した。
  確かに、青少年の問題などについて話し合う会合に出会すると、「昔はこうではなかった」という含みのある「若者批判」をしばしば口にすることがある。 
 それでは、自分の若かったころを振り返ってみて、今どきの若者に比べて果たして、マナーやモラルが良かったのだろうか・・・。問われてみると自信がない。 
 それでも、「昔は良かった」と言ってしまう。こうした「昔風と当世風」の二つの批判は、どの時代にも存在してきたようである。
  中国の高僧、道綽(どうしゃく)禅師の言葉に「前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪え」とある。つまり、「前に生まれた者は後に生きる人を導き、後の世に生きる人は先人の生た道を問いたずねよ」という呼び掛けで、新旧の対立でなく、協調を説いた。 
 南風録の結びにあったように、「今どきの若者」などの発言は何の利益もない。年配者は経験を生かして社会貢献し、若者がそれを敬う形の調和が重要だ、という文章を読み、現代社会において大切な心構えと共感させられた。

# by butda2 | 2014-02-11 11:09

花は春ごとに咲けども

              境内の花を見るたびに 
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 今年は例年になく寒さが厳しいけれども、梅の花や椿の花は、いつもより花をいっぱい咲かせています。 
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 私は毎年、梅の花や椿の花を見るたびに、中国、初唐の詩人、劉希夷(りゅうきい)の漢詩をふと思い出します。その漢詩を紹介します。 
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      「代悲白頭翁」(白頭を悲しむ翁に代わる)  劉希夷                                       古人無復洛城東ー古人また洛城の東に無く 
    今人還対落花風ー今人また対す落花の風 
 年年歳歳花相似ー年年歳歳花相似たり 
 歳歳年年人不同ー歳歳年年人同じからず 
 寄言全盛紅顔子ー言を寄す全盛の紅顔子 
 應憐半死白頭翁ー応(まさに)憐れむべし半死の白頭の翁 
 此翁白頭真可憐ー此の翁の白頭、真に憐れむべし 
 伊昔紅顔美少年ー伊(こ)れ昔は紅顔の美少年 

 [現代語訳] 昔、洛陽の東の郊外で、梅を見ていた人々の姿は今はもう無く。 それに代わって今の人たちが、花を吹き散らす風に吹かれている。 来る年も来る年も、花は変わらぬ姿で咲くが、 それを見ている人間は、年ごとに移り変わる。 お聞きなさい、今を盛りのお若い方々よ、 よぼよぼの白髪の老人の姿、実に憐れむべきものだ。 この老人の白髪の頭、真に憐れむべきものだ。 だが、この老人も昔はあなた方と同じ紅顔の美少年だったのだよ。
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  「年年歳歳花相似たり。歳歳年年人同じからず」の漢詩はよく耳にします。この漢詩のごとく、今、境内に咲く梅の花や椿の花は、きっと来年も同じ花を咲かせるでしょうが、年老いた私が、元気な姿で見れるとは、誰が知るでしょうか・・・?

# by butda2 | 2014-02-10 20:16

土曜礼拝

             早朝に行われる土曜礼拝 

 専念寺の分院ー伊勢堀院では、平成13年6月から、毎週土曜日の早朝に「土曜礼拝」を行っています。 
 時間は、10月から3月までは朝の7時30分から。4月から9月までは朝の7時から、それぞれ約30分間行っています。
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  内容は、まず全員で「正信偈」をあげます。その後、老院と若院とが交代で、法話を約20分ぐらい行っています。 
 法話は、老院は主に「歎異抄」(たんにしょう)を題材にした法話を。若院は「正信偈」(しょうしんげ)の講読を主にして行っています。
  参加者はどなたでも、都合のよいときに、門徒外の方でも、自由に参加していただいていますが、毎回約20人前後の方々が熱心に聴聞してくださいます。 
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 「弥陀の誓願不思議に助けられまいらせて、往生をば遂ぐるなりと信じて、念仏申さんと思い立つ心の起こるとき、・・・」ではじまる「歎異抄」を味わったり、「帰命無量寿如来 南無不可思議光」(無量寿如来に帰命し 不可思議光に南無したてまつる)ではじまる「正信偈」の解説を聴聞していただいています。 
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 「ただ、仏法は聴聞にきわまるなり」のいわれの通り、特に浄土真宗は聴聞の宗教といわれます。聴聞することが何よりも大切です。

# by butda2 | 2014-02-08 11:53

境内に薫る梅の花

           寒さに耐えながら春を告げる梅の花 

  何回かブログに境内の梅を紹介しましたが、次々に咲く梅には心が癒されます。  
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   先日、福岡・太宰府の梅の使節が首相官邸を訪れて、梅の盆栽を贈ったとのことでした。 
 それによりますと、安倍晋三首相は、太宰府天満宮の「梅の使節」の訪問を官邸で受け、「思いのまま」「記念梅」という2種類の盆栽を贈られたとのこと。
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  巫女たちと一緒に訪問された、西高辻信良宮司が「補正予算が早く成立しますように」と声を掛けられると、首相は梅の花を眺めながら「全国津々浦々に花を咲かせます」と述べて、補正予算成立によって、経済再生を目指す考えを述べたとのことでした。 
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 いよいよ東京都知事選も迫ってきました。もちろん投票権はありませんが、それでもわが国の首都です。誰が知事になるのか、原発のないエネルギー政策が受け入れられるのか、美しく、そして香り高い梅を愛でながら、都知事選が興味津々です。 

# by butda2 | 2014-02-07 10:20